初めに
今回は、開催方法について基本的なお話をします。セミナー集客するにおいてその開催形態の基本は3通りあるんです。
1つはあなた自身が主催する方法。2つめはジョイントベンチャー(JV)で開催する方法。そして3つめはインナーマーケットで開催する方法です。
それぞれ、順番にお話ししましょう。
あなた自身が主催する方法
まずは、あなた自身が主催する方法について。これは、集客からセミナーをして、その後の個別相談まで、全てあなたが責任を持って実行するセミナーの開催方法です。基本はあなたが主催のセミナーになると思います。
ただし、このセミナーの開催方法には、1つ大きな問題が生じます。それは、集客の問題ですね。あなたに知名度がなければ、単独主催は初め、集客面での苦労が多くなると思います。実際に、僕も沢山集客面での質問を多く受けてきたからよく分かりますよ。
DMや広告を出せば、自動的に集るわけじゃないですからね。やっぱり、マーケティングの勉強が必要になります。この点は僕もかなり勉強はしましたから、あなたも勉強してもいいかもしれませんけど、ただし、時間と費用もかかりますからね。
なので、僕のおススメとしては、集客面のことを考えれば、できることなら、最初は次に説明するジョイントベンチャー(JV)での開催を狙いましょう。
ジョイントベンチャー(JV)で開催する方法
2つめはJVでの開催についてです。これはあなたが理想とする顧客を既にリストとして保有している相手を探して提携して開催します。提携先の影響力を使って集客のハードルを下げるわけです。
JVでの開催の場合には大きく2通りの方法があります。
1.協賛、後援。
有名企業や社会的信用のある団体や学校などを、協賛や後援として名前を利用させてもらいます。名前を出せれば、あなたのセミナーの信用度は一気に高まり、集客に一役買うようになるでしょう。
よい協賛や後援を得ることができれば、安い費用で効果的な集客が可能になるのです。また、協賛や後援があなたのセミナーの集客に積極的に協力してくれることもありますからね。
ですから、あなたのセミナーに協賛、後援してくれるスポンサーを探すことは重要課題です。例えば、開業医向けの医業経営セミナーでドクターを集客したいなら、医療メーカーや製薬会社や業界雑誌などに協賛や後援をしてもらって、集客に協力をしてもらったりします。
2.人のフンドシで相撲を取る。
これは他の人の力を借りて、自分のセミナーにしてしまうことです。つまり、集客できる母集団を持つ組織や団体と組む方法ですね。
例えば、商工会議所とかロータリークラブとか、医師会とか税理士会とか、結婚式場とか協同組合とか、○○倶楽部とか、などなどです。とにかく、ある一定のかたまりのリストを持っているところです。これらの組織や団体に主催になってもらって、集客してもらいます。
実際にこういう組織や団体は、定期的な研修やイベントを開催していますから、そのネタ探しをしているんです。ですから、その企画にあなたのセミナーが合えば十分に取り上げてもらえる可能性があるわけです。で、当日は、あなたはその集った人たちに対して、セミナーをすればいいだけなんです。
この方法でセミナーをするメリットは、あなたは招かれて先生としてセミナーに登場できるってことです。既にブランディングされた状態にありますので、普通に行うセミナーよりも格段にお客さんとの信頼関係は築きやすくなりますね。
例えば、ホテルのブライダル部門と提携して、そのホテルで結婚した新婚2年目のご夫婦を対象に、新生活応援とホテルのリピート企画としてマネーセミナーなどを開催することです。
インナーマーケットで開催する。
そして3つめにインナーマーケットです。これも一種のJVですが、企業や団体の構成員を対象にしたセミナーです。集客から会場の準備まで全てJV先がやってくれます。また集客に関しても、JV先が積極的に関わってくれますので、あなたはセミナーの内容に専念することができますね。
また、インナーマーケットでも、あなたは主催者によってブランディングされていきますから、お客さんとの信頼関係は築きやすくなります。
例えば、上場企業の労働組合や各業界にある協同組合などの組合員さんを対象にしてセミナーを開催します。
ただし、インナーマーケットでのセミナー開催には問題もあるんです。それは、主催する企業や団体が大きくなってしまうと、意思決定に時間がかかり過ぎるってことなんです。つまり、なかなか開催にたどり着けないということです。
ただし、たどり着ければ、巨大なマーケットがそこには待ってますから、挑戦する価値はあるでしょう。ですから、インナーマーケットに挑戦するならば、まずは短期的に成果を出せるような小さなJVで実力をつけながら、長期のプランを計画して、インナーマーケットにじっくり取り組む必要があるかもしれません。そのバランスが大切です。
あなたなら、まずはどこから始めますか?